2015年08月

無年金の親は育てた恩を武器に、子供であるあなたの罪悪感をあおり、生活費を要求してきます。この卑怯な手口に打ち勝つために1つの真実をお話したいと思います。(無年金で老後を迎える親にも色々な事情がありますので、全てに当てはまるとは思いませんが)

まともな親は子供の未来を真剣に考える



まともな親なら子供に幸せになってほしいと思うものです。教育費にお金を遣うのも子供の未来への投資のためです。そして、子供も自分たちと同じように結婚して家庭を持つこともあるだろう、子供も同じように子育てにお金がかかるだろう。その時に自分たちが重荷になってはいけない。そうやって子供の未来を思う強い意志があるから、きちんと年金を払うなり貯蓄するなりして、老後の資金を作ることができるのです。

無年金親は子供の未来をまともに考えない



まともな親に対して無年金親は、自分たちの老後の面倒を見てもらう存在として子育てを行います。大学など教育費にお金を使うのは、のちのち収入を得られるようになったときに、自分たちに還元してもらうためです。言うならば自分の未来のための投資です。つまり子供を年金と見なしているのです。

だから、子供が結婚すること、結婚して家族ができてお金がかかるといったことは、最初から勘定に入っていません。だから年金を払わず、貯蓄もしません。あとは子供が何とかするだろうと思っているからです。

そして、私たちの時代はろくに学校も行かせてもらえなかった。お前たちは苦労なく育ててもらったんだから、その分親の面倒を見るのはあたりまえだと平気で言います。だいたいこういうことを口にするのは団塊世代だと思いますが、彼らの親世代は戦後の混乱の時代を生きたのだから、ろくに子供の面倒を見られないのは時代背景からしてもしかたがないことです。

しかし、戦後を生き延びた親の大半は子供に迷惑をかけないように老後自活する状況を作ります。回りを見ずに苦労させずに育てたのだから、お前たちは親の面倒を見るべきと平然と狂ったロジックを持ち出します。自分たちより不自由なく育ったら、結婚は許されず親の老後の費用を死ぬまで払い続けないといけない。こんな馬鹿げた話はないですよね。しかし、こういう話をしても、彼らは苦労知らずの子供がわがままを言っているとしか思いません。

あなたの無年金親が祖父や祖母の面倒を見ていないならダウト。育てた恩を返していないのは、あなたの親のほうなのです。あなたの祖父や祖母が子供に迷惑かけずに自活したように、あなたの親も自活すべきなのです。そして、もちろんあなたも結婚して子供ができたら、子供に迷惑をかけないように自活する。これですべてそれぞれが親の義務を果たした形でフェアになるのです。

自分の人生をやっていくために、無年金、低年金の親に生活保護で老後生活を送らせることにためらいがあるかもしれません。親子の情の話だけでなく、国の税金を使うことに罪悪感を感じる人もいるでしょう。

しかし、もし無年金の親に介護が必要になり、それを自分で見ようと思ったら、あなたは仕事に出られなくなります。つまり納税できなくなるということです。また子供を育てることもできなくなるでしょう。

親の面倒を見ることで、あなたが納税者でなくなり、未来の納税者となるはずの子供も作れないとなると、長い目で見た時そちらのほうが国の財源にとってダメージが大きいとも言えます。

国という視点で見た時、無年金親に生活保護費を支払うことは未来への投資と取ることもできます。無年金親に生活保護費という形で投資することによって、その子供や孫や子孫から長期にわたって投資金を回収できるわけですから。

もし親に生活保護を受けさせることへためらいがあるなら、こういう視点で考えてみてはどうですか?

生活保護リアルという本の中に、無年金のため生活保護を受けて老後生活を送っている人の話があります。

生活保護を受けるまでの人生



戦後の動乱を生き抜き家族に恵まれたが、妻の浮気の現場を目撃し、浮気相手を包丁で刺し、相手の家に放火してしまった。懲役13年の判決。

服役後は日雇い楼度などで食いつないだが、バブル崩壊後の不況のアオリでホームレスに。その後、困窮者支援団体の助力で生活保護を受け始めた。この頃には元妻も子供も病死していたそうです。服役していたため十分な期間年金を収めておらず、年金受給資格はありません。

生活保護の老後生活



この方は生活扶助費7万5千円と住宅扶助費4万5千円で、だいたい12万円ほど支給されているそうです。その中から住宅扶養費はそのまま家賃に、生活扶助費のうち2万はデイサービス利用料に支払うため、残りの5万ほどで生活しているそうです。

住まいは6畳和室、4畳の台所で浴室はなし。入浴はデイサービス施設を利用。朝はパンだけ、夜は米は自分で炊いて、おかずはヘルパーさんに作ってもらったものを食べているそうです。介護保険で要支援2と認定されていて、買い物なども手伝ってもらっているそうです。

支援を受けなる身ながらも、貧困者支援団体のボランティア活動に参加しているそうで、将棋を教えてあげたりしているそうです。今が一番いいと穏やかな老後生活を送りながらも生活はギリギリ家族の墓参りの旅行代を作るあてもない。娯楽や嗜好品のための余裕もほとんどないそうです。

無年金の老後生活について思うこと



この人の生活をどうとるか。犯罪を犯したのだから自業自得と取る人もいるかもしれません。自分はもう罪は償ったと思うし、もう少し生活に余裕があっても良いのかなとも思います。

それより、こうやって身寄りなく慎ましく生きている人がいる中、年金を十分払える収入があったにも関わらず払わずに、無年金で老後を迎え、子供に生活費をたかる親のほうに私は憤りを感じます。

ニュースで介護疲れの果てに子供が親を殺めてしまった話を見聞きすることはあるでしょう。高齢化社会の中で、介護が必要な親を抱えることは珍しくありません。こういう事件が起きる原因はどこにあるかというと、ひとえに親の年金の問題だと思います。

親が無年金だったり数万程度の低年金だと自活できません。それで子供が一緒に住んで面倒を見ることにしたとします。健康なうちは回ります。けど、もし介護が必要になって、それを自分で見ようと思ったら、仕事を辞めるか減らすしかありません。たちまち生活に困窮することになります。

そうなると子供は自分の人生に希望が持てない状況になります。結婚も無理ですし、独り身で生きていこうにも自分の老後の資金を作ることも困難になります。そんな困窮する生活の中で、親子喧嘩の果てに、カッとなって首を絞めてしまったということが起きるわけです。

だから子供が自分の人生をまともにやっていくためにも、年金は必要不可欠なものと言っていいでしょう。子供がよほど収入が良い人間でない限りは、介護生活を支えることはできません。

しかし、親が無年金、低年金で介護生活になっても救いの道はあります。それは親と別居し生活保護を受けさせることです。よく誤解されているのですが、子供の親に対する扶養の義務は、あくまで子供が自分の人生を犠牲にしない範囲でです。だから、ニュースで見るような困窮した状態になったなら、行政に相談すれば良いのです。もし、生活保護申請を門前払いされるようなら、弁護士を立てて申請すればまず通ると思います。

一番良くないのは家族の問題だと思って自分だけで問題を抱え込むこと。親が自活できないのはあくまで親の問題です。子供が人生を犠牲にしてまで背負う必要はありません。

無年金、無貯金という形で老後を迎えるのには色々な原因があると思います。もし、払えるお金があったのに払わず、子供に育てた恩を盾に金銭援助を迫るなら、それは子育てを老後のための投資と思っている親だからです。はっきりいってまともな感覚ではありません。

まともな親なら子育てに費やしたお金は、あくまで子供の将来のための投資です。そして自分たち同様、子どもたちも家庭を持って子供を持つことがあったら、同じようにお金がかかる。だから老後は自活できるようにしよう。子供の生活に迷惑がかからないようにしよう。そう思って年金を払い貯金をするのだと思います。

どこどこの人は年金や貯金ができたのは会社員だったから厚生年金に入って退職金もあるからだとか、そういうことではないはずです。老後自活できる資金があるかどうかは、それはどれだけ子供の未来を考えたか、子供への愛情の証なのだと思います。

※不況で借金を背負ったとか事情がある場合は別です。

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