一見真面目に働いてきたのに無年金で老後を迎える親



無年金で老後を迎え子供に生活費をたかる親というと、定職にろくにつかず飲んだくれて過ごしてきたような人間を想像するかもしれません。もしくは経営破綻や、親の親の借金や無年金問題で、年金が払えなかったという場合も想像できるでしょう。

しかし、きちんと収入があるにも関わらず、自営業で国民年金を払ってなかったとか、母親が離婚後、非正規雇用で生計を立てていたが、国民年金を払ってこなかったといったケースもあります。

一見まともに見えてまともじゃない無年金親


こういう親は子供からすると一見まともな親のように見えます。真面目に働いているように見えるし、きちんと育てもらったし、生活に困窮することはなかったし、虐待を受けたわけでもない。大学にも進学させてもらった。だから育てた恩を盾に寄ってこられると、罪悪感から断りきれない。しかし、よほどのことがない限り、無年金、無貯金で老後を迎えることなんてありえないのです。

まともな親なら、自分たちが子供を育てるのにお金がかかったのと同じように、子供もまたお金がかかるだろうと考えるのです。だから重荷にならないように老後は自活できるように準備するのです。そして、子供の幸せを願いつつ、つつましく老後を過ごす。これがまともな親です。

無年金親が子供に生活費をたかる時の決まり文句は「苦労なく育ててやった恩を忘れたのか」です。しかし、あなたが苦労なく育ったの要因は「親がきちんと働いたこと」「親がきちんと育てたこと」の2つだけではないはずです。もう1つの重要な要因があるはずです。それは「親の親が年金や貯金で自活したこと」です。

親の義務は育てて終わりじゃなく、老後できるだけ自活して、子供の生活を壊さないようにするところまでです。自分の親がそうしてきたようにです。それをせずして子供にたかるなら、恩知らずの子供は無年金親の方です。実際、こういった親に限って自分の親の面倒を見ていなかったりします。

子供は親の年金ではない



子供には子供の人生があります。あなたも結婚して家庭を持って幸せに過ごしていく権利はあるのです。親がルーズなために年金を払わなかったケースはもちろん、経営破綻など止むに止まれぬ事情があったとしても、それはあくまで親の責任であなたが自分の人生を潰してまで背負う必要はありません。あなたが金銭面で迷惑をかけた結果、親が無年金になった場合は恩を返すべきだと思いますが・・・これを読んでいるあなたはそういう人ではないと思います。

親の義務は子供を育てるところまで、あとは子供が面倒を見るのが当たり前。そう思っている親は、子育てにかかる費用を老後のための投資だと思っているということです。つまり子供を年金だと思っているわけです。ゾッとするような考えです。

まともな親はこんなふうに考えません。子育ては子供に幸せになってほしいからするのです。金銭の見返りなど求めません。そして育てた恩を今度は自分の子供に返しなさいと言うでしょう。これがまともな親です。

払えるお金があったにも関わらず年金を払わない親は、子供の人生を真剣に考えていないと言っていいです。そんな親のためにあなたの人生を犠牲にする必要はあると思いますか?

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